仕上げ磨き上達法

仕上げ磨き

  

親の仕上げ磨きを嫌がるお子様がいて困るという話をよく聞きます。では仕上げ磨きを嫌がらないようにするためにはどうしたらいいのでしょうか。
★まだ歯の生えていないころから赤ちゃんの歯茎を指で軽くこすって磨いてあげましょう。これを毎日繰り返すことで、赤ちゃんはお口の中を触られることに慣れてきます。また保護者が赤ちゃんのお口の中を触るのに慣れるという意味合いもあります。

★仕上げ磨きには歯ブラシのヘッドの小さいものを使い、歯ブラシの毛先が開かない程度に軽く歯に押し当て小刻みに磨いてあげましょう。ヘッドの小さいものを使うのはお子様の違和感を少なくするためと細かいところを磨きやすくするためです。毛先が開かない程度に軽く押し当てるのはこれくらいの圧力が一番汚れが落ちやすい圧力であり、かつ痛がらせないためです。このときに上唇小帯をひっかけないように注意してください。上唇小帯とは上唇をめくると真ん中についてあるヒダのようなものです。特にお子様ではよく発達しています。引っ掛けると痛いです。

上唇小帯

★お子様が磨く歯ブラシと仕上げ磨きの歯ブラシは別々が良いでしょう。お子様は手先をきめ細かく使う能力が未発達で少し大きめの歯ブラシが安定して磨けるでしょう。仕上げ磨きの歯ブラシは大人が磨くわけですからそれよりヘッドの小さいものが適しているといえます。

★保護者の方は仕上げ磨きをして歯をきれいに磨かなければならないという使命感にのみ陥ってしまうと自然に顔がこわばりお子様からみるととても恐ろしく見えて歯磨き嫌いになりやすいです。だから保護者はリラックスして優しい表情をして、歌を歌ったりしながら磨いてあげましょう。 

★あと以外に気付いていないことは、お子様は歯ブラシが口の中に入ってきても息を止めたり、吸ったり、吐いたりするタイミングつかめなかったり、つばが口の中に溜まってきて苦しくなってきてもうまく鼻で呼吸することができなかったりして嫌な思いをするという事です。そうなると仕上げ磨きを嫌がったりします。うまく練習して上手にさせましょう。あまり無理をせず根気よく練習することが大事です。

★こどもの機嫌のよい時を狙って仕上げ磨きをしましょう。眠い時など子供の機嫌が悪い時は無理をして全部磨こうとしないで、一番虫歯のできやすい上の前歯だけ磨くとかして工夫をしましょう。

★特に上の歯は見えにくく仕上げ磨きしにくいのでひざの上などに寝転んでもらって磨いたりしてあげましょう。よく見えない状態で磨いても汚れはきれいに落ちず、歯茎に当たったりして痛がり、仕上げ磨きが嫌いになる原因になります。

★保護者も上記のような日頃からの努力が必要です。だからすぐにはうまくはなれないのです。3か月はかかるつもりで焦らず仕上げ磨きがうまくなる努力をしましょう。何よりも仕上げ磨きを楽しい雰囲気で行うことが大事です。 

仕上げ磨きの絵